コスモグラフ デイトナ 6239 エキゾチックダイヤル 白/赤巻 ”ポールニューマン・ポールニューマン”

2017年10月、世界的に有名なオークションハウス”PHILLIPS”にて、ポールニューマン氏が愛用していたRef.6263エキゾチックダイヤルが、17,750,000USD（当時の日本円換算で約20億円）で落札され、当時の腕時計史上最高落札価格として話題をさらいました。その個体は妻で女優のジョアン・ウッドワードからポールニューマンに送られ、裏蓋にはモータースポーツを愛する夫を気遣って「DRIVE CAREFULLY ME」というメッセージが刻まれていました。一言にポールニューマンダイヤルと言っても、年代やリファレンスナンバーなどで様々なバリエーションが存在しますが、この高額落札の一件以降、Ref.6239の白文字盤/赤外周を、”ポールニューマン・ポールニューマン”（PN/PN）と呼ぶことが一般的になり、特に人気のある文字盤の一つとなりました。
ポールニューマンダイヤルはシリアル 1’6XX’XXX（1967年頃）から製造が開始され、3’0XX’XXX（1972年頃）まで生産されたと言うのが近年では一般的な認識です。
　　本個体はシリアル2’0XX’XXXで、先頭2桁はポールニューマン氏が所有したシリアル、2’005’325と一致する同年代の1968年頃の個体で、ダイヤルのディテールも同一の傾向を示しています。ダイヤルコンディションは3時位置の夜光ドットに経年劣化が見られ、10時位置に若干のシミが発生していますが、総じて綺麗なコンディションという印象を与えます。
ブレスレットはデイトナ用のFF71/6635/19mm ’68年刻印のリベットエクステンションブレスが装着されています。
デイトナ ル・マン100周年モデルが発表された今、オリジナルのポールニューマンへの切望が再燃しています。