エクスプローラーI 1016 グロスギルト トロピカルブラウンチェンジ 1966年製

エクスプローラーI Ref.1016 ギルトダイヤルMK6のトロピカルブラウンチェンジの入荷です。ギルトダイヤルMK6の製造年は1964〜1967年頃、ケースシリアルでは10xxxxx〜174xxxxにかけての生産とされており、これ以降はマットダイヤルへと移行していきますので最後のギルトダイヤルです。
本個体は、シリアルナンバー15XXXXX、バックケースの刻印はVI.66という点から1966年頃に製造された個体です。
この時期の文字盤によく見られるブラウンチェンジした雰囲気のあるダイヤルで、丁度袖元から露出する3時側がより強く茶色に変色しておりグラデーションしたような変色が楽しめます。特筆すべきは、その驚くべき文字盤表面のコンディションです、ほとんど劣化を感じない艶やかな光沢のある文字盤の表面は、正にグロスギルトダイヤルやミラーダイヤルと呼ばれるのに相応しい艶やかな状態を保っています。インデックスや時針の夜行塗料に関しても文字盤同様にミントコンディションと言える状態を保っていて、ブラックライトを照射するとトリチウムが強く反応します。針の長さはミニッツインデックスに届く長さで、オリジナルである事を証明しています。
ブレスレットは20mmリベットブレス7206、フラッシュフィットはFF80、クラスプコードは67.4でケースの概ねケースの年式と合致しています。ムーブメントはCal.1570が搭載されており、Ref.1016にCal.1570が適応されるのが1965年頃からですので、こちらも年代的な生合成が取れています。

市場で見かけるミラーダイヤルの多くは、文字盤表面の劣化が見られるものが殆どですので、このように殆ど燻みやクラックもなく艶やかな状態を保っている個体は極めて希少性が高いと言えます。