シードゥエラー Ref.1665 Sea-Dweller Double Red MKII Dial

ロレックスとコメックスの共同開発により、飽和潜水の浮上時にヘリウムガスを自動排出する為のヘリウムエスケープバルブが研究開発されました。サブマリーナーをベースにテスト的にヘリウムエスケープバルブを搭載したコメックス仕様のサブマリーナは大変希少で現在ではコレクターズアイテムとなっています。
1967年にはロレックスの一般販売モデルで初めてヘリウムエスケープバルブを搭載したプロフェッショナルダイバーモデルであるシードゥエラーが誕生します。
本個体は1967年当初の特徴の特徴が多く散見する個体で、文字盤はMK2ダイヤルに分類される個体です。文字盤のダブルレッド表記の赤い色合いが若干薄く、MK1ダイヤルなどにみられるピンク色に変化していく塗料の質感が感じられます。文字盤表面のマット部分もブラックなのですが、若干ですがほんのりブラウン変化しているようにも見えます。トロピカルブラウン化が多いのがMK2ダイヤルの特徴でもあります。ミドルケース形状は初期に多くみられる薄型のシンケースで、裏蓋の内側の刻印はIV.67（1967年第4期）です。裏蓋内側中央には、ミドルケースに刻印されているシリアルナンバーの下３桁と一致する番号が刻印されていることからも真性赤シードである事がわかります。シリアルナンバーは1969年相当の29番頭（29XXXXX）ですが、ヴィンテージロレックスではこのような出荷や組み立てが各部品の年代と前後することは往々にしてあり得ることです。
ベゼルは希少なオリジナルフォントでトリチウムのルミナスポイントも健在です。
ブレスレットは9315FF380の巻きブレスが装着されています。2018年1月に当時のロレックス公認技術店でメンテナンスを受けた際のサービスギャランティーが付属します。
印象としては、全体的にしっかりとしたコンディションで、大変お薦め出来る個体です。